CRANK RIDE 〜小豆島〜(前編)

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    大満です。


    11月の最初の祝日、CRANKは毎年恒例の小豆島へ行ってきました。


    夜中12時、今年も物好きなメンバー達が神戸港に集まりました。
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    もう一度言います。
    夜中の12時です。
    皆さん僕も含めてご家庭がある方もいらっしゃいます。
    中には子供が生まれて4ヶ月そこそこの新米パパも居ます。(←誰の事かは知らないが気は確かか。)
    帰ったら奥様仁王立ちとかされてないですよね?(汗)
    今ならまだ間に合うのでは?船が出ればもう後へは引き返せませんよー。
    そういう事で、今回も楽しんでいきましょう!
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    フェリーに乗り込む前、皆の表情が少し引き締まっているのに気づく。
    多分、高ぶる感情を押し殺しているのだろう。
    皆のこの旅への期待と緊張が伝わって来る。
    僕はこの時、このフェリーが現代社会という戦場にいる僕たちを最高の楽園へ連れてってくれるんではないかという妄想に耽っていた。
    本当は逆に戦場に向かうようなものなのだが。

    さて、ここで小豆島行きジャンボフェリーの乗船の仕方をご紹介しときましょう。
    1番最初に徒歩で乗船の一般の方々、2番手にオートバイ、3番目にやっと自転車、その後に車という順番で乗船していきます。
    という事は、一般>オートバイ>自転車の順番で優先順位があるという事です。
    しかも一般の方々は乗船口が僕らの駐車スペースではなく直接船内に入れるようなかたちになり、我ら自転車部隊はかなり不利な状況に。
    人数分のスペースをGETするためにはその強豪達よりもを早くバイクを駐輪スペースに置き、荷物を担いだまま甲板に出る為の急で細く長い階段を一気に駆け上がり、100m近くある甲板を猛ダッシュし、最後にまた階段で3階まで駆け上がる必要がある。

    去年は残念ながら人数分のスペースをGETできず、一晩中煌々と明るく狭いゲームコーナーの隣になってしまったので去年の教訓を生かし今年はゆっくりくつろげる一番広いスペースをGETすると意気込んでいた。
    乗船許可が下りるなりフェリーに乗り込みバイクを駐輪スペースに止める。
    そのままポールポジションをキープしたまま、まるでシクロのレースの様にそのまま猛ダッシュで階段を駆け上り甲板出る。「ブワッ」っと強風にあおられたがそこはハリウッドスターの様に颯爽走り抜ける。(ここら辺は僕が自分を客観的に見た状況で、本当はもう少し男前だったかもしれないがそこはご了承願いたい。)
    あとは3階までの階段を駆け上がる。
    ここでは日頃ヒルクライムで鍛えた心肺が僕を助けてくれる。
    「ガチャッ」
    ドアを開け、船内に入るとなんと一番乗り!
    無事一番ゆったりとした一般客室をGETできた。
    思わず本当にシクロやった方がええんちゃうか?と自分でも思ってしまう(笑)
    多分この小豆島のRIDEで一番しんどかったのはここではないだろうか?(汗)
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    各自自分のスペースを作り明日のRIDEに備える。
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    やっさん。乗船早々うどんを食す。
    そうこのフェリーの名物はこのうどん。
    僕は明日の朝の楽しみに取っておく事にした。
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    なんだか修学旅行みたいな光景。
    枕がないのがせめてもの救いだった。
    あれば他の乗客の皆様にご迷惑がかかっていたに違いない。
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    皆が寝静まった頃、この娘が動き出した。
    気になったので後をつけてみた。
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    ざねりん。
    フェリーの中を探索するざねりん。
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    しかもビール片手に。
    安心した。一瞬夢遊病かと思ったがどうやら違うらしい。
    そんな中ある自販機の前でピタッとザネリンが止まった。
    パンがそんなに食べたいのか、それとも格安のJRの切符の広告に夢中なのか。
    彼女はこの後この自販機の前で5分以上も静止していた。
    ざねりんの不可解な行動はほっといて僕も明日に備え仮眠をとる事にした。

    自分のスペースに戻りうとうとしていると何か気配を感じる。
    顔にかけていたタオルを取り周りを見渡すと
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    ざねりん。
    皆が寝静まる中、一人でまだ晩酌中だった。

    途中でトイレに行きたくなり目が覚めた。
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    よしよし流石にもう寝てる。
    ふと見ると頭の上には数本のビールの空き缶が。
    寝たというより酔いつぶれたのか?
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    そこからもう少し横になるっていると
    「風が恋を運ぶ〜♪ 海を遠く渡り〜♪」
    とジャンボフェリーのテーマソングが大音量で流れ出した。
    どうやら高松港に着いたようだ。
    それにしても音量がデカイ!!
    僕らが下りるのはここではなく逆手港だ。
    流石に皆この音には目が覚めたみたいだ。
    皆もそもそと動き出す。
    僕ももう少し寝ていたかったが準備もあるのでまずはうどんを食べに行くことに。
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    コンダトール。
    おいおい大丈夫か!?
    完全に目がイッてる。
    腰も砕けてる。
    声をかけようかと思ったがあまりのネガティブなオーラにこれ以上近づけなかった。。
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    かけうどんが寝起きには優しくていい。
    もちろんネギで咳き込むお決まりのオチ付きで。
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    準備を済ませ外に出てみると小豆島がもう目の前に。
    ん?あれは山か?
    明らかにおかしな形をした地球の突起物。
    小豆島。はるか彼方昔に地殻変動でこの海から突き出したそのままの姿なのか?
    ゾクゾクしてきたぜっ!
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    各自準備を済ませいざ小豆島へ!
    昨夜はこの甲板の上を猛ダッシュしたわけでして。
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    なんだか戦場に降り立つ戦士みたいだ。

    この後、フェリー乗り場のコインロッカーに荷物を預けいよいよ今回のCRANK RIDEがスタートとなる。
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    気温は思ったより寒くない。
    いつ来てもこの島はワクワクする。
    島の方々も歓迎してくれる。

    CRANK RIDE スタート。

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    去年は反時計回り一昨年は時計回り。
    今回は時計回りに回る事に。
    「来年は反時計かぁ」走り出して直ぐ来年のことを考えていた。
    小豆島の坂手港はスタートして右折しようが左折しようが坂スタート。
    このくらいの坂、ウォーミングUPには丁度いい。
    なんせ今回は寒霞渓をきつい方から登らないといけないのだから。
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    走り始めて少ししたら体があったまってきた。
    コンダトールもウインドブレーカーを脱ぐ。
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    朝日に照らされた海は希望に満ちていて、太陽や海までもこのRIDEを応援してくれている様に思えた。
    秋・冬のCRANK RIDEは何時〜何時までのRIDEではなく、日が昇り日が沈むまでというのが基本だ。
    この上がったばかりの太陽が沈むまでには坂手港に帰ってこなければいけない。
    そこにまた冒険感があっていい。
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    海が目の前に広がる度にこのコースにして良かった!と嬉しくなる。
    湾岸線のアップダウンが実に心地よく、海に向かって伸びる下り坂ではこのまま海にダイブしたくなる。
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    日向は暖かくて気持ち良いのだが、日陰はやけに冷える。
    下りでも押し戻されそうなごっつ向かい風。
    踏んでも踏んでも速度が上がらない。
    こんな時はひたすら耐えるのみ。
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    常にアップダウンが続くのだがざねりんも頑張っている。
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    そして上りでまさかのざねりんの鬼引き!
    ざねりん:「おらっ!ヤロー共ついてきなっ!」
    ヤロー共:「うぉー!さすがざねりん姉さん!お尻がとても大きく頼もしく見えるっス!」
    ってな具合でね(笑)
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    ざねりんの鬼引きが終わって次の上りでは今吉さんの鬼引きが!
    今吉さん:「おらっ!ヤロー共だらし無い走りしてんちゃうよっ!」
    ヤロー共:「ヒーっ!今吉姉さんご勘弁をーっ」
    ってな具合でね(笑)
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    林道に入り海に出てまた林道に入り海出る。
    島でないとこんな道は無い。
    ましてや海すらない北摂をホームにしている僕にはとても刺激的なコースだ。
    家の近くにこんなコースがあれば最高だろうなぁ。
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    一つ目の休憩ポイントの土庄港に到着!
    ここで小休憩を挟み今回のメインイベント寒霞渓へと向かいます。
    そういえば、フェリー乗り場に新しくコンビニができていた。
    少し前までは何もなく、甘いものが欲しければお土産品のお菓子を買って、それを皆んなで分けて補給食代わりにしたものだがもうそんな事をしなくてもすむ。
    便利だ。
    でも少し寂しくも思う。
    今度はコンビニではなくあえてまたお土産品を買ってみんなで分けようと心に誓った。
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    土庄港を後にして直ぐ、世界一狭い海峡 土渕海峡を渡る。
    土渕海峡は、延長2,500メートル、最大幅400メートル、最小幅9.93メートル(永代橋下)で、漁船やレジャーボートなどの小型船が航行する海峡だそうだ。
    1997年にはギネスにも認定されている。
    お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この半島は実は小豆島ではなく、前島という小豆島とは別の島なんです。
    だから海峡なんですね!
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    もうそろそろ湾岸線を走るのも飽きてきた頃。
    本来の寒霞渓の入り口まではもう少しあるのですが、とっとと上りに入りましょう。


    大満 隼嗣

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